明治学院バッハ・アカデミー合唱団 これからの活動について
明治学院バッハ・アカデミー(2000年創立)は、2010年3月、第1期の活動を終えましたが、その後もサントリーホール「ウィーン音楽散歩I・II」出演をはじめ、さらに活動の場を広げております。2013年11月にはベルリン・コンツェルトハウス、ブリュッセル王室礼拝堂への海外公演を行うなど、さらなる発展を遂げております。2014年10月13日(月・祝)のバッハの《ミサ曲ロ短調》演奏会を皮切りに、さらに本格的な活動を展開して参りました。今後の演奏会のご案内
モーツァルト《レクイエム》演奏会
モーツァルトの絶筆であり未完に終わった《レクイエム》は、没後すぐに演奏する必要があったために弟子のフランツ・クサーヴァー・ジュスマイヤーによって補筆版が作成されています。この版は当時の直接の弟子・関係者が関わった点で重要なものですが、音楽的にも様式的にも疑問点が少なくありません。それを解消するためにフランツ・バイヤー、ロバート・レヴィン、ロビンス・ランドン等現代の作曲家・指揮者・音楽学者によってさまざまな補筆版が作られ、演奏・録音されてきました。今回は、その補筆版の最新のものであるミヒャエル・オシュトリーガによる楽譜(ベーレンライター 2022)を使って演奏します。大きな特徴は「ラクリモーサ(涙の日)」に続けてモーツァルト自身のスケッチによるアーメン・フーガが収められていること、ジュスマイヤー版での大きな疑問の一つである「オザンナ」の調性の不整合を解消するため「サンクトゥス(聖なるかな)」をニ短調に変更していることですが、この他にもモーツァルトの作曲手法を徹底的に分析しバッハやヘンデルの影響も考慮した修正が随所に加えられています。
ライプツィヒ国際バッハ音楽祭
ライプツィヒ国際バッハ音楽祭への正式な招待が届きました。2024年6月15日(土)午後、トマス教会にてカンタータを演奏するプログラムです。2024年はバッハがライプツィヒに着任して二年目(1724年)にコラール・カンタータを集中的に作曲・演奏してから300年で、音楽祭のテーマの一つに各国の合唱団が分担してコラール・カンタータを全曲演奏するプロジェクトがあり、それに参加します。コロナの感染状況やウクライナ情勢などまだ先が見通せない部分もあるものの、現時点(2022年9月)では合唱団が現地に赴いて参加する予定にしています。詳細はまだ未定で、決まり次第本ページにてお知らせします。